岡田准一と宮藤官九郎
岡田准一と宮藤官九郎
岡田くんの大ヒット作「木更津キャッツアイ」や長瀬智也くん主演の「タイガー&ドラゴン」で岡田くんは何かに目覚めたかの様に俳優としての個性を発揮し、輝きを放ったのでした。
そんな岡田くんの俳優としての才能にいち早く気づいた人物が脚本家の宮藤官九郎さんだったように思います。
宮藤官九郎さんは、脚本を書いている中でその役の人物を実際どんな俳優さんが演じるかということをある程度想定しながら仕上げていくのだそうです。
もしかしたら岡田くんも宮藤官九郎さんの脚本に初期の段階で抜擢されていたのかもしれません。
「木更津キャッツアイ」では生き生きとくらし普通であることの生を謳歌するというものが全編通して感じとられる事を岡田くんは要求されました。
物語でありながらとことん、ある意味チープなまでにリアルであること、それがひとつひとつの行動に普通という最もリアルな印象を与えたのだと思います。
岡田くんは宮藤官九郎さんのこの作品を演じた事を「ターニングポイントという言葉があるとするならばまさにそれだった。」とコメントしています。
演じる上で「普通」ということを要求されることは岡田くんにとっても今までになかった事だったのだと思います。